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家族スポンサーによる永住権申請

永住権取得にはいくつか方法がありますが、家族スポンサーによる永住権申請について紹介します。
今回取りあげるのは、すでに永住権を持っている外国人がスポンサーになって、配偶者の永住権を米国内で申請するケースです。
基本的に、移民申請と身分変更の2段階の手続きが必要です。
 
第1段階の移民申請に使われる用紙は“Petition for Alien Relative”(I-130)と呼ばれるもので、移民帰化局のサイト(http://uscis.gov)からダウンロードできます。
 
このI-130用紙のほかに、申請費用185ドル、スポンサーのグリーンカードのコピー(裏表)、結婚証明書のコピー、スポンサーと配偶者の写真、“Biographic Information Form”(G-325A)などの付加書類が必要です。
送付先は各州にある移民地方支局ではなく、カリフォルニア、ネブラスカ、テキサス、バーモント州の4カ所にあるサービスセンターになります。
スポンサーが居住する州によって管轄が異なるため、郵送先に注意しましょう。

   例

   ニューヨーク州在住→USCIS Vermont Service Center
   カリフォルニア州在住→USCIS California Service Center

必要書類や郵送先についての詳細は、ダウンロードする書類に添付された説明書に記載されています。
 
申請書の提出後、受領書番号と優先日:Priority Dateが記載された受領書が届きます。
申請から審査までに要する時間はサービスセンターによって異なりますが、2004年12月の時点で3年半から5年かかっています。移民帰化局のサイトから受領書番号を入力して、審査状況を調べることも可能です。

移民申請が審査され許可が下りても、すぐに第2段階に進むことはできません。
というのも、永住権保持者による配偶者の永住権申請数が、法律で定められた発行数よりも毎年上回り、かなり待ち時間がかかるからです。国務省によって、受領書に記載された優先日順に第2段階に進めるグループが毎月発表されます。
 
第2段階の身分変更に必要な申請用紙は、“Application to Register Permanent Residence or Adjust Status”(I-485)と呼ばれるものをはじめ、移民帰化局のサイト(http://uscis.gov/graphics/formsfee/forms/i-485.htm)からパッケージでダウンロードできます。
315ドルの申請費用と70ドルの指紋押捺費用がかかります。そのほかの添付書類については、説明書によく目を通しましょう。
 
書類の郵送先は、ニューヨーク州に住んでいる場合、シカゴの移民局です。しかし頻繁に変更されるので、移民帰化局のサイトで最新情報を調べましょう。
こちらの審査時間も地域によって異なります。特にニューヨークなどの大都市では、予想をはるかに越えた時間と根気が必要です。

提出後、地元の移民局で指紋採取と面接があります。偽装結婚ではないか、永住権取得のための条件がそろっているか、強制送還や入国拒否の対象になる移民法違反や逮捕歴などがないかが審査されます。
面接に通れば、あとは通称グリーンカード、“Alien Registration Card”が発行されるのを待つのみ。
 
永住権保持者をスポンサーとする永住権申請は、最初の書類を提出してから5から7年近くかかる場合もあります。
一方、米国市民で米国内で申請する場合は、第1段階と第2段階目を同時に提出できます。その上、ニューヨーク市などの都市の移民帰化局では、申請書類を受領してから90日以内に審査するという試験的なプログラムが実施されています。
 
5年以上米国に滞在している永住権保持者には米国市民への帰化申請の資格があり、帰化申請の審査時間は半年から1年半。
スポンサーにあらかじめ市民権を取得してもらい、比較的短期間に永住権を得るという手段もあります。

(文/不破和希)

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【ご協力いただいた弁護士】
前元まり先生(移民法、会社設立)
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